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天津大爆発 市民マスクで対応?!

2015年08月24日

【新唐人2015年08月24日付ニュース】

 

天津大爆発後、シアン化ナトリウムの問題は注目され続けています。現地住民はマスクを付け毒物に備えています。しかし、台湾の専門家吳焜裕(ご こんゆう)氏によると、シアン化ナトリウムが水に溶けると強烈な神経ガスを生成します。防毒マスク以外は役に立ちません。同氏は当局は現地の汚染を測定した結果を詳しく公表すべきだと呼びかけています。

 

住民

「保管されていたすべての有害物質は今すべて周辺にあります」

 

シアン化ナトリウムの汚染を心配し、爆発の被災者達がマスクを付けて抗議しています。現場にいるメディアの記者や、作業員もマスクを付けています。しかし専門家によると、爆発地の700トンのシアン化ナトリウムがもし水に溶けたらシアン化水素酸が生成され、マスクは何の役にも立ちません。

 

台湾大学公共衛生所教授吳焜裕(ご こんゆう)氏

「救助隊や住民がマスクを付ける事は間違いで、マスクではシアン化水素酸を防げず、防毒マスクをつけるべきです。現場の作業員や救護員は防護措置を取っておらず、これは大変な問題になります」

 

実際、現場の海外メディアの記者は既に防毒マスクを付けて取材にあたっています。シアン化水素酸の致死量は僅か100mgで極めて強い毒性があります。19日の大陸メディアによると、現場では既に神経ガスが検出されています。しかし当局は認めていません。

 

台湾大学公共衛生所教授吳焜裕氏

「アメリカでの火災では、シアン化水素酸を吸引して18人が死亡しました。本当に劇毒なのです」

 

現在当局によると、天津爆発地区の排水口から基準値の277倍を超えるシアン化ナトリウムが検出されていますが、その他のデータは公表されていません。専門家は透明性のある詳細な測定結果を市民に公表すべきであり、正しい防護方法を指導するようにと中国政府に呼びかけています。

 

新唐人テレビがお伝えしました。

 

http://www.ntdtv.com/xtr/b5/2015/08/20/a1218466.html (中国語)

(翻訳/小松、真彌 ナレーター/佐藤 映像編集/李)

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